ダブルトップは、高値圏でほぼ同じ高さの山を2つ作り、その間の谷(ネックライン)を下抜けると下落に転じる反転パターン。形が「M」に見える。ダブルボトムはその逆で、底で「W」を作り上昇に転じる。ポイントは、山や谷が2つ見えた時点ではまだ“候補”で、ネックラインを割って初めて成立すること。ここを待たずに飛びつくのが最大の負け筋だ。
チャートを眺めていると、同じくらいの高さで2回跳ね返された天井や、2回踏みとどまった底に、よく出くわす。この「2回」が効くのがダブルトップ・ダブルボトム。反転パターンの中でも見つけやすく、初心者が最初に覚える価値がある。
ダブルトップ=天井のM、ダブルボトム=底のW
ダブルトップは、上昇してきた価格が高値で跳ね返され(1つ目の山)、少し下げてまた上げるが、前の高値を超えられず再び跳ね返される(2つ目の山)。2つの山の間の谷を結んだ線がネックライン。ここを割ると、買い手が力尽きたと判断され、下落に向かう。
ダブルボトムはこれを上下逆にしただけ。底で2回踏ん張り、間の山(ネックライン)を上抜けると上昇に転じる。「2回同じ場所で跳ね返された=そこは強い壁」という素直な発想だ。
成立の条件は「ネックライン割れ」
いちばん間違えやすいのがここ。山が2つ見えただけでは、ダブルトップは“まだ”成立していない。2つ目の山で「そろそろ天井だ」と売ると、多くの場合そのまま3つ目の山を作られて上に抜かれる。
成立の合図は、あくまでネックラインを明確に下抜けたとき。ここで初めて「買い手が力尽きた」と確認できる。エントリーは、ネックライン割れを見てから。焦って先回りしない。
精度を上げる ― 2つ目の山の“勢い”を見る
ダブルトップの信頼度は、2つ目の山の勢いで測れる。1つ目より2つ目の山で買いの勢いが弱っていれば、天井の可能性が高い。ここで効くのがダイバージェンス。価格は同じ高さの山でも、RSIやMACDの山が切り下がっていたら、中身の力は落ちている ―― 崩れやすいダブルトップだ。
加えて、上位足でも上昇が鈍っているか、直近のトレンドが伸び切っているか。こうした条件が重なるほど、割れたあとの下落が素直に伸びやすい。
下げ幅の目安 ― ネックラインからの“高さ分”
ダブルトップが成立したあと、どこまで下げるかの目安がある。山の頂点からネックラインまでの高さと、同じだけネックラインから下。この値幅が、利益確定の一つの基準になる。もちろん必ず届くわけではないが、出口の目安を持っておくと、伸ばしすぎて利益を溶かす失敗を減らせる。
「割れを待つ」型をデモで固める
ダブルトップで勝てるかは、2つ目の山で我慢してネックライン割れを待てるかにかかっている。TradersHighのデモバトルで、先回りして負けた回数と、待って取れた回数を記録してみよう。待つ力がそのまま成績になる。
よくある質問
Q.2つの山は完全に同じ高さじゃないとダメ?
ぴったり同じである必要はない。ほぼ同じか、2つ目がわずかに届かないくらいでいい。むしろ2つ目が少し低いほうが、勢いの衰えを示していて信頼度が高いことが多い。
Q.ネックラインを割ってすぐ戻された。だまし?
その通り、だまし(フェイク)はある。割れの勢いが弱い、ヒゲだけで割ってすぐ戻る場合は疑う。実体で明確に割れているか、割れたあと戻り売りが出るかを確認するとだましを減らせる。
Q.ダブルボトムも使い方は同じ?
上下を反転させれば同じ。底で2回踏ん張り、間の山(ネックライン)を上抜けたら成立で買い。値幅の目安も、ネックラインから上に同じ高さ分で考える。