チャートパターン

押し目買い・戻り売りとは|トレンドに“後乗り”する順張りの基本

TradersHigh編集部更新 2026年8月31日
このシリーズの総まとめ:FXチャートパターン完全ガイド
先に結論

押し目買いは上昇トレンドの一時的な下げ(押し目)で買い、戻り売りは下降トレンドの一時的な戻りで売る手法。天井や底を当てにいくのではなく、続いているトレンドに“後乗り”する順張りの基本だ。勝ちやすい一方で、命は2つ ―― そもそもトレンドが出ているかの確認と、どこを押し目とするかの目安。この2つを飛ばすと、ただの落下を買うことになる。

「安く買って高く売る」。誰でも知っているのに、実際は高値で飛びついて安値で投げる。逆をやってしまう。押し目買い・戻り売りは、この悪循環を断つための、いちばん素直な考え方だ。トレンドの方向はそのままに、一息ついた瞬間だけを狙う。

押し目買い・戻り売りは「トレンドに後乗りする」技術

相場は一直線には進まない。上昇トレンドでも、上げては少し下げ、また上げる、を繰り返しながら階段状に進む。この「少し下げる」局面が押し目だ。下降トレンドで一時的に上げる局面が戻り。

押し目買いは、上昇の流れが続くと見て、その一時的な下げを買う。戻り売りはその逆。大事なのは、あくまでトレンドと同じ方向にしか張らないこと。流れに逆らわないから、天底狙いより気が楽で、勝率も安定しやすい。

図1: 上昇トレンドの一時的な下げ=押し目。流れに沿って買う
○=押し目(一時的な下げ)で買う 上昇継続 ↗

なぜ天底狙いより勝ちやすいのか

天井や底をピタリと当てるのは、プロでも難しい。反転を狙う逆張りは、当たれば大きいが、外すと「まだ落ちる/まだ上がる」に巻き込まれて損失が膨らむ。

押し目買い・戻り売りは、すでに出ている流れに乗るだけ。方向を予想する必要がない。「当てる」ではなく「乗る」。この発想の違いが、メンタルの安定と勝率の底上げにつながる。初心者がまず身につけるべきは、逆張りより断然こちらだ。

押し目の“目安”はどこか

「一時的な下げ」といっても、どこまで下げたら押し目なのか。目分量では毎回ブレる。目安になる場所は決まっている。

  • 移動平均線 … 上昇中は価格が20や75の線まで下げて反発しやすい。もっとも使いやすい目安。詳しくは移動平均線の記事で。
  • 前回高値(サポートに変わった抵抗) … 一度抜けた高値は、次に下げてきたとき支えになりやすい。
  • キリ番・節目 … ドル円の150.00円のような、みんなが意識する価格。
図2: 押し目の目安 ― 移動平均線や「抜けた前回高値」が支えに変わる
前回高値=今度は支え 移動平均線 ●=線/前回高値まで下げて反発=押し目買い

だまし ― トレンドが終わっていたら“押し目”はただの下落

押し目買いのいちばんの落とし穴はこれだ。トレンドがもう終わっているのに、下げを押し目と勘違いして買う。そうなると、押し目どころか反転の入り口。ナイフを素手でつかむことになる。

これを避けるには、買う前に「本当にまだ上昇トレンドか」を確認する。移動平均線がしっかり上を向いているか、直近の安値を割っていないか。ダイバージェンスで上昇の勢いが尽きていないかも見ておくと、終わりかけのトレンドに手を出しにくくなる。

図3: トレンド転換後の“偽の押し目” ― 直近安値を割ったらもう押し目ではない
直近安値ライン 安値割れ=トレンド終了 ここから下は“押し目”ではなく下落

実戦の型 ― 環境認識 → 押し待ち → 反発確認

押し目買いを1つの流れにすると、こうなる。

  1. 環境認識 … 上位足で上昇トレンドかを確認。移動平均線の向きが上か。
  2. 押しを待つ … 高値づかみを避け、価格が目安(線・前回高値)まで下げてくるのを待つ。
  3. 反発を確認して入る … 下げ止まって反発したローソク(下ヒゲ・包み足など)を見てからエントリー。落ちている最中に飛び込まない。

戻り売りは、この全部を上下ひっくり返すだけ。考え方は同じだ。

MARKET

「今このトレンドに勢いが残っているか」の温度感は、TradersHighの市場センチメントで群衆の傾きを見ると掴みやすい。買いが極端に偏りすぎていれば、押し目買いはむしろ終盤かもしれない。

押し目待ち、まずデモで“待つ練習”を

押し目買いで難しいのは、エントリーより「飛びつかずに待つ」こと。TradersHighのデモバトルなら、リスクゼロで“待ってから入る”型を体に刻める。落ちてくる最中に手を出して負けた回数を、記録して減らしていこう。

よくある質問

Q.押し目はどこまで下げたら「深すぎ」?

目安は直近安値。そこを割ったら押し目ではなくトレンド終了のサインと見て、買いを見送る。線や前回高値で反発せず、ずるずる下げるものには手を出さない。

Q.反発を待つと乗り遅れる気がする。

乗り遅れていい。落ちている最中の“ナイフつかみ”で負けるより、反発を確認してから入るほうがトータルで残る。1回の利幅より、負けを減らすほうが効く。

Q.戻り売りも同じ考え方でいい?

同じ。下降トレンドで一時的に上げた「戻り」を、移動平均線や前回安値の目安で売るだけ。上下を反転させれば押し目買いとまったく同じ手順になる。

理解度チェック

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  1. Q1.押し目買い・戻り売りの考え方は?

  2. Q2.上昇トレンドで価格が直近安値を割り込んだ。その下げは?

  3. Q3.押し目買いのエントリーで大事なのは?