pips(ピップス)は為替レートの最小単位で、値動きや損益を測る共通のものさし。ドル円のような「対円」通貨ペアは1pip=0.01円(1銭)、ユーロドルのような「対ドル」通貨ペアは1pip=0.0001ドル。損益はpips × 取引量(ロット) × 1pipの価値で決まる。値幅をpipsで語れるようになると、手法も損切りも一気に扱いやすくなる。
FXを始めるとすぐ出てくるのが「20pips抜いた」「損切りは10pips」という言い回し。円で言えばいいのに、なぜわざわざpips? 答えは、通貨ペアが違っても同じ物差しで値幅を比べられるから。ドル円だろうがユーロドルだろうが、pipsなら共通で話せる。
pipsは「値動きの共通のものさし」
為替レートは通貨ペアごとに桁が違う。ドル円は150.20のように小数点以下2桁、ユーロドルは1.1020のように4桁。このままでは「0.20動いた」と「0.0020動いた」を比べにくい。そこで、それぞれのいちばん小さい位を1pipと決めて、値幅を揃えて数える。
例えばドル円が150.00円から150.20円へ動いたら、0.20円=20pips。ユーロドルが1.1000から1.1020へ動いても、これも20pips。桁は違うのに、pipsで見れば「同じ20の値幅」と揃う。これがpipsの便利さだ。
pipsから損益を出す ― 1pipの価値
値幅がpipsでわかれば、あとは取引量をかければ損益が出る。式はこう。
ドル円を1万通貨(0.1ロット)持っているとき、1pip動くとおよそ100円の損益。だから20pips取れれば2,000円、20pips逆行すれば2,000円の損。取引量を10万通貨(1ロット)にすれば、1pip=1,000円になり、同じ20pipsでも損益は2万円に膨らむ。同じ値幅でも、ロットが大きいほど損益は大きくなる。ここはレバレッジと直結する話だ。
なぜpipsで考えると上達するのか
初心者は損益を「円」でばかり見がちだが、円で見ると取引量に左右されて手法の良し悪しがわからなくなる。pipsで見れば、取引量と切り離して「この手法は平均何pips取れて何pipsで損切りか」を評価できる。手法の設計も、損切り幅も、利益目標も、すべてpipsが土台になる。まずは値動きをpipsで数えるクセをつけよう。
pips換算に、デモで慣れる
「今20pips動いた」「損切りは15pips」と、値動きを反射的にpipsで捉えられるようになると、判断が一気に速くなる。TradersHighのデモバトルなら、リスクゼロで実際のチャートを見ながらpips感覚を鍛えられる。
よくある質問
Q.pipsとpointは同じ?
近いが別物のことがある。多くの業者ではドル円1pip=0.01円だが、より細かい0.001円を1point(1/10pip)と表示するツールもある。表示桁が1つ多い場合は、末尾は0.1pip単位だと考えるとよい。
Q.1pipがいくらになるかは通貨ペアで変わる?
変わる。対円ペアは分かりやすいが、ユーロドルなど対ドルペアは決済通貨の関係で1pipの円換算が為替レートで変動する。まずは対円ペアで感覚を掴むのがおすすめ。
Q.スプレッドもpipsで表す?
その通り。買値と売値の差=スプレッドもpipsで表す。取引コストなので、狭いほど有利。損益を語るときはスプレッドのpipsも忘れず差し引いて考える。